きりん座は、ぎょしゃ座から北極星あたりまで、冬の北天の大部分を占める大きな星座ですが、4等星がわずかに2個、あとは全部それ以下という暗い星ばかりの淡い星座です。
星座の制定は1687年、ヘヴェリウスによるものとなっていますが、実はそれ以前の1624年に、ドイツの天文学者バルチウスによって「駱駝座」と名付けられています。バルチウスは旧約聖書「創世記」の、リベカをイサクのもとへ運んだラクダから着想したといわれています。19世紀、イギリスの天文学者プロクターはもとの駱駝座に戻そうと試みましたが、結局現在に至るまで麒麟座と呼ばれ続けています。
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