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この星座の固有名のある星について
【学名】 Coma Berenices
【略符】 Com
【英名】 Berenice's Hair
【日本名】 かみのけ(髪の毛)
【面積】 385.48平方度
【20時子午線通過】 5月28日 |
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獅子座のしっぽにあたる1等星デネボラの東、猟犬座のすぐ南に春がすみのような星の群れが目に止ります。
これが、神話に関連して別名「ベレニケの髪」とも呼ばれる星の集まりで かみのけ座の中心です。
ぼうっと見える星の群れの正体は、直径5度くらいの範囲に約40個の星がひとかたまりになっている「Mel.111散開星団」で、髪の毛座のめじるしです。
星図では、星団のまわりの3つの4等星を結んで、かみのけ座を表わしています。
この星座の歴史は古く、紀元前3世紀の博学家エラトステネスにより「良き行いのベレニケの髪の毛」という名で記されているそうです。
近年になって発表されたものの中には、1536年ペトルス・アビアヌスの絵入り星図に「Crines Berenices(ベレニケの髪の毛)」と記されていますが、
正式に星座としたのは、16世紀デンマークの天文学者ティコ・ブラーエで、彼の星表の中に「Coma Berenices(ベレニケの髪の毛)」の名前で記しています。
現在では、単にComa(髪の毛)と呼ばれます。
また、この星座についての神話は史実に関係のある伝説で、紀元前3世紀頃、
エジプトを治めていたマケドニア王朝の第三代の王プトレマイオス三世と、その妻になったキュレネの女王ベレニケ二世の話が伝えられているものです。
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