【星座を構成する固有名のある星】
・α星(2.2等)アルフェッカ - Alphecca
スペクトル型 A0X
アラビア名アル・ナイル・アル・ファッカ(欠けたものの明星)で、
古代アラビアで、この星座の半円形が欠けたお皿のようにみえることからこう呼ばれていたといわれますが、
アルフェッカの名前自体にはこのような意味はなく、別名はラテン語で「Gemma(宝石)」や、
「Gemma Coronae(冠の宝石)」、または「マルガリータ・コロナ(冠の真珠)」といわれます。
・β星(3.7等)ヌサカン - Nusakan
アラビア名アン・ナサカニが訛ったもので「二列」の意味です。アラビアでは、β星ヌサカンから始って、ヘルクレス座、
こと座、へび座、へびつかい座を結んで二列の星の列と見て、北側の列を「アン・ナサク・アシュ・シャミ」
南側の列を「アン・ナサク・アル・ヤマニ」と呼んでいて、その初めのところが訛ってこの星の固有名になったといわれています。
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