【星座を構成する固有名のある星】
・α星(2.9等)コル・カロリ - Cor Caroli
この星の名前はラテン語で、コル・カロリ(チャールズの心臓)という名前が付けられていますが、
これは比較的新しいもので約250年くらい前に名付けられました。
一般的には「チャールズ二世の即位の前夜、特に輝いたこの星に、天文学者ハレーがこの名を付けたものである」と、
ハレー彗星で有名なハレーが命名したというような意味のことが記されていますが、
これはその当時4歳であった彗星発見者として有名なエドマンド・ハレーが命名したはずはなく、
古い文献によると、「当時の王室天文官ハレーが1725年にコル・カロリとして命名したもので、
侍医チャールズ・スカーバラが、その星が1660年5月30日、王のロンドン帰還の前夜とくに明るく輝いたと語って提案したことによってなされたものである」
と記されています。
また、この星は二重星(黄色の2.9等星と紫色の5.6等星)で、小口径の望遠鏡で分離することができ、
全天でも色の組み合わせの美しい二重星のひとつだといわれています。
・β星(4.3等)カラ - Chara
南側の犬の口のあたりの星で、ギリシア語のカラ(かわいい者,親愛なる者)の意味があります。
|