【星座を構成する固有名のある星】
・α星(1.2等)フォーマルハウト - Fomalhaut
スペクトル型 A3X
アラビア名フム・アル・フート(南の魚の口)からきたもので、星座絵では、ちょうど魚の口に位置する星です。
太陽からの距離22光年で、太陽直径の約2倍ほどの白く輝く星です。
中国名は「北落師門(ほくらくしもん)」といって、長安の城の北の門はこの星の名にちなんで、北落門といわれたそうです。
日本では、秋の半ば、明るい星の少ない南の空にぽつんとひとつ寂しげに輝く印象から「南の1つ星」などと呼ばれ、
アラビアでは、「第1のかわず」や「ダチョウ」また、この星の印象から「寂しきもの」とも呼ばれました。
古代ペルシアでは「フォーマルハウトと、おうし座のアルデバラン,さそり座のアンタレス,しし座のレグルス」を
それぞれ、東西南北4方位を守る「王の星」とし、フォーマルハウトのことを「ハストラング(北)」と呼んだそうです。
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