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白鳥座 β Cygni Albireo 天上の宝石・・アルビレオ

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Albireo
はくちょう座 β星 Albireo(アルビレオ)
赤経19h30.7m 赤緯+27゜58′ 光度3.1等 距離390光年


 ちょうど白鳥のくちばしに位置するβ(ベータ)星で、トパーズ色(3.1等星)と、サファイア色(5.1等星)の「天上の宝石」に例えられるほど全天で最も美しいといわれる二重星です。小口径の望遠鏡で分離することができ、30倍程度の倍率では、ぎらぎらと輝く天の川の星々を背景にした、全天でも比類のない華麗な姿を見せてくれます。

 アルビレオという名前は、「アルマゲスト」と呼ばれるプトレマイオスの星表(1515年版)に「アブ・イレオ」と書かれていたものが訛ったもので、もともとのアラビア名は「アル・ミンハル・アル・ダジャジャー(めんどりのくちばし)」といわれています。

 この2つの星の分離は34″.6、連星系でおよそ30万年の周期でまわりあっています。計算された地球からの距離は390光年、実光度は太陽の約760倍と120倍で、固有運動は約0″.01/年、視線速度はそれぞれ 23km/秒 と 18km/秒 です。アルビレオは複合スペクトルを示すので、望遠鏡では分離できないほど近接した2個の星からなっていると考えられていて、5.1等の実視伴星の方も、水素の輝線スペクトルを示すことから、非常に興味深い星として研究がなされています。

 実視ペアの天球に投影された分離は、最小値でも約4,400天文単位、つまり、約6千億km以上で、この美しい二重星の星間の空間は、少なくとも太陽系を55個も並べることができるほど大きいことが判ります。

※ 天文単位(AU)=1AUは、太陽から地球までの距離(149,597,870km)です。



2002/4 Renewal 露出20分 フィルムコダックE200 焦点距離2432o F6
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+- Photographer Yuuji Kitahara -+




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