space > 冬の星座 > いっかくじゅう座


いっかくじゅう座

【学名】 Monoceros 【略符】 Mon
【英名】 the Unicorn
【日本名】 いっかくじゅう(一角獣)
【面積】 481.57平方度
【20時子午線通過】 3月3日

 いっかくじゅう座は晩冬から初春にかけての空に見られる星座で、大犬座のシリウス、 こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウスで作られる「冬の大三角形」の真ん中にあり、 場所を探すのはさほど難しくありません。 しかし、4等星以下の星ばかりなうえに、星座自体が天の川の中にあるので、一角獣の少し崩れたT字形の連なりを探すのは大変です。
 一角獣とは1本の角をもつ馬、ユニコーンのことで、星図ではTの横棒の左側半分を角と見て、前足を振り上げる一角獣の姿を描きますが、星の並びだけでその姿を思い浮かべるのは難しいようです。

 この星座には散開星団や散光星雲があり、中でも下の写真は通称Christmas Tree Cluster(クリスマスツリー星団 NGC2264)などと呼ばれるもので、広大な星域を占める星団です。 また、大三角形の中、ベテルギウスから東へ10度ばかりのところを探ると、 月のない暗い夜で空のよく澄んだところでしたら全体にぼうっとしたかすみのような光が見えます。 このぼんやりした光がバラ星雲で、天体写真で見ると真っ赤なバラの花びらのような散光星雲が散開星団をとりまいているのがわかります。


NGC2264
NGC2264 Christmas Tree Cluster

約20個の輝星と、100個以上の星々が大きく分散している星団で、その形からChristmas Tree Cluster(クリスマスツリー星団)などと呼ばれています。 この星団までの距離はおよそ2600光年、かなり巨大な星団で、周りを広く暗い星雲物質に取り囲まれており、 青い部分は、中心部にある星によって照らし出された星雲ガスの濃い凝縮部分です。
NGC2264-2
NGC2264 Christmas Tree Cluster

左の星団の恒星と濃い星雲ガスの部分だけを強調した写真です。

NGC2261
NGC2261 Hubble's variable nebula

星雲を光らせている「おうし座T型星」のいっかくじゅう座R星が
約9等から14等まで変光し、これが星雲の変光の原因と考えられています。
1916年にアメリカの天文学者ハッブルが発見したので
ハッブルの変光星雲と呼ばれます。




+- 写真は天体写真家北原勇次さん撮影 -+



speceへ戻ります





+- Yumi's Room Top -+
What's new / Link / BBS / Diary / Profile
+ Main Contents + / Space / NightSky / Christmas / Dream

リンクとご利用について