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たて座

【学名】 Scutum 【略符】 Sct
【英名】 the Shield
【日本名】 たて(楯)
【面積】 109.11平方度
【20時子午線通過】 8月25日

 1690年、ヘベリウスが星座としました。夏から初秋にかけて、いて座付近のひときわ明るい天の川の輝きのすぐそばに、 天の川が盛り上がったように見えるスタークラウドと呼ばれる場所があります。 この部分に位置する星座ですが、肉眼でみると明るい星がないのであまり目立ちません。

 この星座は、もともと「ソビエスキーの楯座」と呼ばれていました。ソビエスキーは、英雄としてヨーロッパで賞賛され キリスト教徒からは救世主とあがめられていたため、たて座の星座絵には十字架が描かれるようになりました。

 この夏の天の川が濃く輝く場所に、下の写真「散開星団M11」があります。



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M11 散開星団

天の川の濃い部分、たて座の北東の端に位置する散開星団です。 カモが群れているようすに似ているので、アメリカでは「The Wild Duck」と呼ばれています。 中心部あたりの恒星の間隔は1光年以下といわれていて、 もしこの星団が地球から8光年ほどの距離に位置していたら、 シリウス(-1.46等星)ほどの明るさの星が数百個も散りばめられた夜空が見えることになります。


+- 写真は天体写真家北原勇次さん撮影 -+




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