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南十字座


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J.Gleason

【学名】 Crux 【略符】 Cru
【英名】 the Southern Cross
【日本名】 みなみじゅうじ(南十字)
【面積】 68.45平方度
【20時子午線通過】 5月23日


・ 南十字座 学名 - Crux(クルックス)

 南十字座は、1627年フランスの天文学者ロワイエによって名づけられました。 星座の形は、文字通り4つの星が十字を形作っています。星座を構成する星も、 1等星2つを含む煌びやかな星座で、南天の夜空では、もっとも有名な星です。
 上の写真の南十字座左下に見える、煌びやかな南天銀河にポッカリと開いた 黒い穴のように見えるところは暗黒星雲で、通称「コールサック(石炭袋)」と呼ばれるところです。 はくちょう座にある暗黒星雲を「北のコールサック」と呼ぶのに対して、 「南のコールサック」と呼ばれることもあります。

 大航海時代、初めてこの星座を目にしたのは、ヴァスコ・ダ・ガマ(16世紀初頭)で、 1520年ごろ以後十字架の名前で呼ばれました。 日本でも、徳川時代の「元和(げんわ)航海記」に、『倶留守(くるす)』として記してあります。
 現在では南半球でしか見ることのできない星座ですが、キリストが十字架につけられた 紀元1世紀頃、歳差運動により地平線近くに見えたことが確認されています。 当時は、キリスト教弾圧により、この星座の設定はされていませんでしたが、 この星座はキリスト教徒のシンボルとなっていました。 後に、この十字架をかたどる星ぼしが「南十字星」と呼ばれるようになりました。 南天では南十字星を利用して天の南極を知ることができるので、 航海の安全を守る大切な星となり、南天のシンボルとなりました。

 通常、南十字星と呼んでいるのは、十字架をつくる4個の星のことで、 その星群を含む付近の天域が南十字座とされています。




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【星座を構成する固有名のある星】

・α星(1.4等)アクルックス
スペクトル型 B0.5W+B1X

 星座全体の名前Crux(クルックス)の前に、α星を意味するギリシア文字(アルファのA)をつけたもので、 十字架のα星(アルファ)を意味する名前です。アメリカの天文学者イライジャー・パリット(19世紀)によって名付けられました。

・β星(1.3等)べクルックス - Becrux
スペクトル型 B0.5V

 α星と同じく、星座全体の名前に、β星を意味するギリシア文字(ベータのB)をつけたもので、十字架のβ星を意味する名前です。

・γ星(1.6等)ガクルックス - Gacrux
スペクトル型 M3.5V

 この星名も、α、β星と同じように、星座全体の名前に、γ星を意味するギリシア文字(ガンマのG)をつけたもので、十字架のγ星を意味する名前です。






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