けんびきょう座は、いて座の南東、ぼうえんきょう座の東に位置する星座で、日本からはほとんど見ることはできません。
星座を構成する星は、一番明るい星でも4.7等星で、暗く目立たない星座です。星図では顕微鏡として描かれますが、現在のものとはずいぶんデザインが異なり、
箱のような台に接眼レンズのついた筒が煙突のように突き出したような形で描かれています。
この星座は、ラカイユにより18世紀半ばに設定された南天星座で、ラカイユはこの他にも、その当時最新の理化学機具を星座として設定しています。
顕微鏡が発明されたのは16世紀末、それから17〜18世紀にかけて発達し、ラカイユがこの星座を設定したころには、顕微鏡が生物学をはじめとしてさまざまな学問にその力を発揮した時代でした。
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