はえ座は南十字星の南隣にある小さな星座で、日本から見ることはできません。星座の大きさの割りには、3等星が2個、
4等星が3個あるので、暗い星で形成された星座の多い南天の空の中では目立つ星座です。
はえ座を設定したのは18世紀のフランスの天文学者ラカイユですが、それ以前の17世紀初めのバイエル星図に「Apis(ミツバチ)」という名前で記されているものを、後にイタリアの天文学者リッチオーリが
「Apis seu Musca(ミツバチまたはハエ)」とし、さらにイギリスの天文学者ハレーが
「Musca Apis(ハエ、ミツバチ)」とし、最終的にラカイユによって正式に「はえ座」とされたといわれています。
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