おおぐま座に位置するScd型の渦巻き銀河で、北斗七星のひしゃくの柄にあるζ(ゼータ)星ミザールとη(エータ)星を結び、
それを底辺にする二等辺三角形をりゅう座の方に向かって作ったあたりに位置します。
中心部には明るい核が輝いていて、一方遥か彼方まで伸びた外側の腕は、
NGCカタログで別々の番号がつけられている多くの星雲物質のかたまりを含んでいます。
リック天文台のカタログでは、これらを個々の天体として、「NGC5449〜5451/NGC5453/NGC5455/NGC5458/NGC5461/NGC5462」を
含んであります。大口径望遠鏡では、この渦巻きの腕に点在する明るい光斑がいくつか確認することができます。
(上の写真でいうと、右の渦巻きの外側に伸びた腕や、左側に伸びた腕に見られる、やや赤味を帯びて輝いている巨大な星雲のこと)
実際この銀河は伴銀河を含んでいて、主要なものは、南南東のNGC5474と北東のNGC5485ですが、
他にも少なくとも8個あまりの小さな伴銀河が存在すると考えられています。
また、M101は知られている銀河の中で最も青く輝いているものの一つで、その光の多くは渦巻きの腕の方に位置する高温の星からのものです。
この天体の質量はメシエ天体銀河の中ではM32やM33についで小さく、実際の直径は9光年あまりとされています。
1781年に、P.メシヤンによって発見され、同じ年メシエに「星のない星雲で、非常にもうろうとしており、大熊の尾と、牛飼いの左手との中間にある。
望遠鏡の十字線が光っていると捕らえにくい」という星雲のような天体として、メシエカタログに加えられました。
その後1844年、アドミラルスミスは「希薄な光る物質というよりも、巨大な星のかたまりによってできたと思われる球状の星雲の一つである。
その微かな光が、信じられないほどの距離を告げている」として記し、
ロス卿によって、巨大な渦巻きで微かな数個の腕と結び目のような部分があることが初めて確認された天体です。
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