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ギリシア神話 / その他の伝説など / この星座の固有名のある星について
北斗七星 / 春の大曲線と大三角形


おおぐま座

【学名】 Ursa Major 【略符】 UMa
【英名】 the Greater Bear
【日本名】 おおぐま(大熊)
【面積】 1279.66平方度
【20時子午線通過】 5月3日

 北の空を巡る星の中で一番に目につくのはひしゃくの形をした 北斗七星 だと思います。この北斗七星は大熊座の腰からしっぽにかけての部分にあたり、北極星探し(β星からα星を結ぶ線を約5倍すると北極星)の星列としても知られています。 星座としてはその名の示すとおり全天で3番目に大きな星座で、すぐ北隣にあるのは北極星を含むこぐま座です。
 また、北斗七星の柄のカーブをそのまま延ばして、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカをつなげてできる曲線を 『春の大曲線』 といいます。

 この星座は、古い時代から北極星の近くをまわる大きな星座として諸民族に注目され、 「北の大時計」などと呼ばれて季節や時間を知り、また北極星を指して方角を知るための重要な星となりました。
 最初に現在のおおぐま座の形にみたのは古代ギリシアの人々で、紀元前9世紀のホメロス、ヘシオドスなど古代ギリシアの詩人たちの作品の中にすでに現れていました。 各国にこの星座の伝説が伝えられ
(その他の伝説や名称を参照) 、ギリシア神話では、カリストとアルカスという親子の悲しい伝説が残されています。(ギリシア神話参照)

 この星座には、NGC2841,M108,M101,M81,M82等の美しい銀河や、惑星状星雲のM97、北斗七星の柄の部分には二重星のミザールなど(下-写真参照)、数多くの天体があります。

ミザール
ミザール

北斗七星の柄の先から二番目に見えるζ星で、肉眼的二重星。ミザールと小さい方はアルコル星、別名をサイラク(目だめし)と呼ばれ、遠い昔、アラビアでは兵士の目の検査に使っていたそうです。
春の大曲線/大三角形

春の大曲線
春の大三角形


M81
M81銀河

おおぐま座の頭部にあるSb型の渦巻き銀河で、距離850万光年、初めて回転速度が計測された銀河で毎秒約300kmで回転していると考えられています。
M82

M82 銀河

これも、おおぐま座の頭部にある不規則銀河で、低倍率望遠鏡では、M81と「ハ」の字型に並んで見えます。
NGC2841
NGC2841銀河

おおぐま座の右前足の付け根にあたるところにある、Sb型の渦巻き銀河です。

M108
M108銀河

北斗七星のひしゃくの底にある、真横を向いたSc型の渦巻き銀河です。

M101
M101銀河

北斗七星のひしゃくの柄の北部付近にある、距離2300万光年の、Sc型の渦巻き銀河です。別名、回転花火銀河と呼ばれています。

M97
M97 惑星状星雲

北斗七星のひしゃくの底に位置し、低倍率の望遠鏡ではM108と並んで見える惑星状星雲で、ふくろうの顔のように見えることから「ふくろう星雲」と呼ばれています。

NGC2976
NGC2976銀河

おおぐま座の背中、首の付け根あたりに位置する不規則銀河です。

NGC3079
NGC3079銀河

おおぐま座の前足の付け根あたりに位置するSBb型の渦巻き銀河です。



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