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M57(NGC6720) Ring Nebula(リング星雲)こと座 惑星状星雲
赤経18h53.6m 赤緯+33°02′ 光度9.3等 視直径1′ 距離2600光年


 こと座の惑星状星雲で、その姿から、リング状星雲やドーナツ星雲、環状星雲などと呼ばれる天体です。 1779年、フランスの天文学者ツールーズによって、初めて発見された惑星状星雲で、 惑星状星雲の中では、最も知られている星雲です。

 この天体は、こと座のβ星とγ星の間、ややβよりに位置し、
口径10cm程度の望遠鏡では、小さな輪のような光芒が微かに確認でき、 口径20cm程度では、白く輝くリング状の光芒を見ることができます。 口径40cm以上の望遠鏡になると、微かに青緑色に輝くリング状の美しい姿を見ることができます。

 この天体のような惑星状星雲とは、低倍率の望遠鏡で覗いた時の見かけが惑星に似ていることから、 惑星状と呼ばれているだけで、実際の惑星とは関係なく、 比較的質量の小さな恒星が、進化の過程で外層部分を放出し、 次第に収縮して末期を迎えて行く過程で、放出された希薄なガスが宇宙空間に広がり、 中心星の紫外線をうけて輝いているものです。
 私達の太陽も、およそ50億年後には、このような惑星状星雲になるものと考えられています。



+- Photographer Yuuji Kitahara -+






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