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M61(NGC4303) おとめ座 Sc型銀河
赤経12h21.9m 赤緯+04゜28′ 光度9.6等 視直径6′ 距離4100万光年


 おとめ座とかみのけ座の境界付近、γ星の北西約8゜に位置するSc型の渦巻銀河です。この銀河は1779年5月、イタリアの天文学者B.オリアニが彗星観測中に発見したもので、この数日後にメシエによって再発見されました。 20cmの望遠鏡で光のしみのようしか見えませんので、観望には大口径の望遠鏡が必要です。

 M61は、おとめ座銀河団の中でも大きい銀河一つで、計算された直径は約6万光年、絶対等級は-21等に近いと考えられていて、E.ホルムベルクの研究によると、全質量は太陽の約500億倍、私達の銀河系の約25%ほどとされています。 またこの銀河は、北縁に位置する腕の中に、例外的な明るさの厚い星雲が存在していて、銀河の腕が突然とがった角をなすように何回も方向を変え、全体として多角形構造をみせるという、不思議な現象が認められています。

 M61は、1926年、1961年、1964年と、過去3回、超新星が記録されています。その中で最も明るかったのは1961年の爆発で、これは銀河の中心の東、およそ82″に位置し、13.0等にまで達しました。


+- Photographer Yuuji Kitahara -+




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