space > 夏の星座 > わし座 > わし座ギリシア神話









ギリシア神話では、大神ゼウスが酒盛りを催すとき、
杯をささげる小姓役にとトロイアの美少年ガニメデスを
さらってきたときに変身した鷲の姿とされています。

このほか、この鷲については様々な言い伝えがあり、一説には
大神ゼウスといつも一緒にいて、ゼウスが打ちだす雷電の矢を
たずさえる大きな黒鷲とも言われています。そして、大神ゼウスの
使いをしながら毎日下界を飛びまわっては、その鋭い目で見聞きした
色々なニュースをゼウスに伝える役目をしていたといいます。


また別の神話では、幼いゼウスが自分の子を次々と食べてしまう
という恐ろしい父親クロノスから逃れ、クレタ島のほら穴でニンフたちに
育てられていた時、神酒ネクタルをせっせと運んできた大鷲とも
言われています。そして、成長したゼウスがオリンポス山から父クロノスを
追放したとき、巨神族の一味がゼウスに反抗して、10年も戦いが
続いたことがありますが、この時、大神ゼウスの武器である矢を
運んだのが、この黒鷲だったとも言われています。

このほか、岩山につながれたプロメテスの肝臓をついばんだ鷲とも
され、これを見たヘルクレスがこの鷲を射ようとしたのが、鷲座の
すぐ北に接する
「矢座」 の矢だったとも言われます。





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