【星座を構成する固有名のある星】
・α星(2.0等)ハマル - Hamal
スペクトル型 K2Vab
アラビア語のアル・ラス・アル・ハマル(成長して一人前になった羊の頭)からきた名前で、本来は星座全体の名前だったものが
この星の固有名になったものです。
・β星(2.6等)シェラタン - Sheratan,Sharatan
スペクトル型 A5X
アラビア語のアル・シャラタインからきた名前で、これももともとこの星座のβ星とγ星で形作ったアラビア第1星宿の名前で「しるし」または
「合図」という意味です。この名前がつけられた紀元前1世紀頃には、この星の辺りに太陽が来る時が春分で、当時のしるしだったことから
この名前がつけられたといわれています。
・γ星(4.6等)メサルティム - Mesartim,Mesarthim
アラビア語アル・ムサルティムをローマ文字読みしたもので、「よく肥った羊」または、この星が肉眼的重星であることから
「二つのしるし」という意味であるともいわれています。
・δ星(4.4等)ボテイン - Botein
アラビア語のアル・ブタイン(腹部)からきていて、現代の星図絵ではこの星は羊の尾に位置しますが、当時はこの辺りを羊の腹部と考えていたのではないかといわれています。
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