【星座を構成する固有名のある星】
・α星(0.0等)リギル・ケンタウルス - Rigil Kentaurus
スペクトル型 G2X+K1X
アラビア語のリギルと、ラテン語の星名が組合わされたもので「ケンタウルスの足」という意味を表すといわれています。
名前の示す通り、ケンタウルスの足に位置する星で、この星からケンタウルス座β星を結んで延長線上に南十字星があり、
そこから南極の位置を知ることができるので、このケンタウルス座のα,β星両方の星を
「Southern Pointers サザンポインターズ」と呼びます。
別名に「トリマン - Toliman」という呼び名がありますが、これは「ぶどうのつるの射手」という意味で、
ケンタウロス族が、ぶどうのつるを巻いた弓を手にしていたと伝えられていることから、この名で呼ばれるのだと言われています。
・β星(0.6等)ハダル - Hadar
スペクトル型 B1V
アラビア語のHadar(地面)意味を持ちますが、別名のワズンWazn(重さ)とともにα,β星両方の星を指す名前であったものが、
現在ではβ星の固有名になったと考えられています。
・ω星(3.7等)ω星団 - Omega Centauri star cluster
全天で最大の球状星団で、見かけの大きさは110分角と満月より大きく。距離は1.7万光年。
本州からは高度が低くすぎて見にくいですが、透明度の良い時には肉眼でもボーっと丸い雲のように見えます。
名前に恒星符号のギリシャ文字ω(オメガ)が付いているのは、
1800年にバイアーがこの星団を恒星と見間違えてつけたためで、
1677年に英国の天文学者ハレーの星表に星雲として記載されましたが、
のちに息子のジョン・ハーシェルによって星団であることが明らかにされました。
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