【星座を構成する固有名のある星】
・α星(1.3等)デネブ - Deneb
スペクトル型 A2Tae
アラビア語のアル・ダナブ・アル・ダジャジャー(めんどりの尾)が短くなったもので、
ラテン語と合わせてデネブ・キュグニ(白鳥の尾)と呼ばれることもあります。
デネブはアラビア語で尾という意味なので、他の星座の尾にあたる星にも同じ名前がつけられたものがありますが、
一般的には、デネブといえば白鳥座のα星を指します。
太陽からの距離1800光年で、1等星に分類される21個の星の中では明るい方ではありませんが、
距離は他の星よりも遥かに遠く、実際には他の1等星とは比べものにならないほど明るい星です。
地球の歳差運動のために8000年後には北極星になるはずの星です。
・β星(3.1等)アルビレオ - Albireo
スペクトル型 K3U+B0.5X
アラビア語のアビレオ(くちばし)からきているという説明が一般的なものですが、正確な意味は不明です。
全天でもっとも美しく、天上の宝石にもたとえられる二重星(オレンジ3.1等星,青5.1等星)で
小口径の望遠鏡で分離できます。このふたつの星は連星系で、約30万年の周期でまわりあっています。
・γ星(2.2等)サドル - Sadr,Sudr
スペクトル型 F8Tb
アラビア語のアル・サドル・アル・ダジャジャー(雌鶏の胸)からきたものと考えられています。
・ε星(2.5等)ギェナー - Gienah
スペクトル型 K0V
アラビア名アル・ジェナー(翼)をラテン語化したものだといわれています。
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