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【 ふたご座を形成する固有名のある星について 】

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【星座を構成する固有名のある星】

・α星(1.6等)カストル - Castor
 スペクトル型 A1X+A2Xm

カストル
 ギリシア語をラテン語に訳したもので、ギリシア神話、大神ゼウスの双子の息子の一人の名前。

・β星(1.1等)ポルックス - Pollux
 スペクトル型 K0Vb

ポルックス
 ギリシア語をラテン語に訳したもので、α星カストルの弟の名前です。
 中国では宇宙の永遠の相としての陰・陽の二元性の象徴と見たといわれていて、 北欧のゲルマン民族の間では巨人の目と言われていました。  日本でも「かに目」「犬の目」「猫の目」「目玉星」「眼鏡星」「二つ星」「夫婦星」や、 静岡地方では「五郎・十郎」、京都では「兄弟星」などと呼ばれていました。


・γ星(1.9等)アルヘナ - Alhena
 スペクトル型 A0W

 アラビア名のアル・ハンアで、この星とξ,η,μ,ν星から形作られるアラビアの第6星宿の名前から、この星の固有名となったものです。 意味は、星宿の星々が曲線状に並んでいることから、らくだのこぶを表すアラビア語「アルヌハート」、曲がったものという言葉からきたとする説や、 馬やらくだの首につけるマークだとする説もあります。
 γ星は黄道に近い位置にあるため、昔から各国で黄道上の星宿の目印の一つとして注目され、 バビロニアでは、マシ・マシュ・シャリスという第10星宿の基本星として重要視されていました。


・δ星(3.5等)ワサト - Wasat
 アラビア語のアル・ワサト(中央)からきた言葉で、この星が黄道に近いことから、 この星座の中心という意味でついたものと言われています。

・ε星(3.0等)メブスタ - Mebsuta
 アラビア語のアル・マブスタート(のばしたもの)で、 もともと、古代アラビアで広い天域をしめていたライオンという星座の前足の部分にあてた言葉だったといわれます。

・ζ星(4.0等)メクブダ - Mekbuda
 アラビア語のアル・マクブーダー(ちじめたもの)でこれも、ε星と同じで「ライオンの縮めた前足」といういみの一部が固有名になったものと言われています。

・η星(3.3等)プロプス - Propus
 ギリシア語のプロプースのラテン語読みで、「前方に出ている足」という意味です。この星が星座絵では、カストルの左足に位置することからこの名前で呼ばれています。

・μ星(2.9等)テジャト・ポステリオル - Tejat Posterior
 この固有名の意味は解っていません。








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