space > 夏の星座 > へび座/へびつかい座 > へび座/へびつかい座 ギリシア神話








神話ではこの男性は死者を蘇らせるほどの腕をもつ
名医であったといわれ、アスクレピオスの姿といわれています。

太陽神アポロンとテッサリアの王女コロニスが恋に落ち、夫婦になりました
アポロンはコロニスに自分の使いであるカラスの偽証のために、
コロニスを殺してしまいましたが、コロニスはアポロンの子供を宿していたのです。
アポロンはコロニスの亡骸から赤ん坊を取り上げ、アスクレピオスと名付けた。
アポロンはアスクレピオスをケンタウロス族の賢者ケイロン
(射手座) に預け、
アスクレポオスはそこですくすくと育ちました。
アスクレピオスは頭が良く、さまざまな学問をケイロンから学びましたが、
その中でもとくに熱心に学んだのが医術でした。
アスクレピオスはケイロンから様々な医術の神髄を教わり、
やがて彼の右に出る者はいないほどの名医となりました。
アスクレピオスはその後、アルゴ号探検隊にも参加するなど英雄の一人として
活躍していましたが、彼のとどまるところを知らぬ才能はついに神々の禁を
破ってしまいました。アテナイ王テセウスの息子、ヒッポリュトスを死から
蘇らせてしまったのです。この自然の秩序を乱す行為に冥界の王ハデスは激怒し、
大神ゼウスに訴えました。このまま人が死より蘇ってしまっては、
地上は人であふれかえり冥界は寂れきってしまうでしょうと。
ゼウスはその訴えを受け、アスクレピオスを雷光でもって撃ち殺しました。
この事件で怒り狂ったのはアポロンでした。
アポロンは雷光を作ったキクロプスたちを皆殺しにしてしまいました。
その後アスクレピオスの罪は許され、天に昇って星となりました。
これが蛇遣い座となったといわれます。

そして、蛇は医術の象徴であると同時にアスクレピオスの使いであるとも
言われています。紀元前293年にローマで悪疫が流行った頃、アスクレピオスは
ローマに呼ばれましたが、その時彼は蛇の姿をとって現れたと伝えられています。







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