さいだん座はさそり座の南、
おおかみ座
の東にある小さな星座で、暗い星で構成された目立たない星座です。星図では供物を燃やす炎を戴いた祭壇の形で描かれます。
この星座はギリシア地方では古くから知られており、紀元前2〜3世紀の詩人アラトスが天文詩「ファイノメイナ(星空)」の中で「犠牲を捧げるもの」としてふれています。
中世から近世にかけては「トゥリブルム(香炉)」とも呼ばれていました。
神話では、バベルの塔の頂上に建つ神殿の祭壇をあらわしたものであるとか、ケンタウルスが捕らえた獲物である狼
(おおかみ座参照)
を生け贄に捧げるためにリュカイオス山に作った祭壇であるともいわれています。
|