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ギリシア神話 / この星座の固有名のある星について


おおいぬ座

【学名】 Canis Major 【略符】 CMa
【英名】 the Great Dog
【日本名】 おおいぬ(大犬)
【面積】 380.12平方度
【20時子午線通過】 2月26日

 真冬の南側の空を見あげたとき、どの星よりも明るく輝く星を見つけたら、 おおいぬ座の口もとに輝くシリウスです。 シリウスは-1.5等と、全天でもっとも明るい星で、太陽に7番目に近い恒星です。 このシリウスという名は、ギリシア語のセイリオス(焼きこがすもの)からきたもので、あれほど輝いて見えるのは、 距離が8.7光年とういう肉眼で見える星としては、ケンタウルス座のα(アルファ)星につぐ近さにあるからです。
 また、連星系シリウスは天文学史上初めて、伴星Bが超高密度・超重力の「白色矮星」であることが発見されました。 1844年にベッセルがシリウスの固有運動の摂動から予想し、1862年にクラークが発見したもので、公転周期は約50年です。
 このシリウスと、オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオンをつなげてできる三角形を冬の大三角形といいます。
 古代エジプトではこの星はアヌピス神とされていて、日の出直前にシリウスが東にのぼりはじめるのを見て元旦ときめ、 やがて来るナイル川の増水の時期を知ったといわれています。こうして、雨期との関係で重要視されてはいましたが星座として犬の姿では描かれていません。
 このほか大犬座には、シリウスの南にある散光星団M41が知られていて、 この星団は冬の澄んだ空では肉眼でも存在がわかり、星粒が群がっているようすを見ることができます。






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