space > 冬の星座 > おおいぬ座 > おおいぬ座ギリシア神話








ギリシア神話では大犬座は狩人オリオン (オリオン座) の連れていた
猟犬であったとされていますが、もう1つ、世界でもっとも速いといわれた
猟犬ライラプスの神話が残されています。

ポキス王デイオンの息子でケパロスというとても美しい青年がいました。
ケパロスの妻プロクリスも素晴らしく美しい女性で2人はとても愛し
合っていました。ところが、ケパロスの美しさに横恋慕した女神が
いました。曙の女神エオスです。エオスは嫌がるケパロスを無理矢理
さらって恋人としましたが、ケパロスがいつまでも妻のことを口にする
ので、とうとう諦めて故郷に帰すことにしました。しかしケパロスを帰す際、
エオスはふと悪戯心を覚えて、「プロクリスはあんなに美しいのだから
お前のいない間に浮気しているに違いない」といいました。妻の美しさを
誰よりもよく知っているケパロスは、エオスの言葉に大いに不安をかき立て
られたのです。そこでケパロスは妻が心変わりしていないかどうかを
確かめるため、エオスの力を借りて別の男に姿を変えると、旅人を装って
プロクリスのもとを訪ねました。ケパロスは言葉巧みにプロクリスを誘惑し、
そして金銀財宝の贈り物を見せました。はじめは夫に操をたてていた
プロクリスではありましたが、男の執拗な口説きについに折れてしまい、
受け入れてしまったのです。するとケパロスは正体を現し、妻の不貞を責め、
プロクリスは恥かしさと怒りで、そのまま家を飛び出してしまいました。

プロクリスはその後、クレタ島にたどり着き、ミノス王の愛人となりました。
ミノス王はプロクリスに狙った獲物を必ず捕らえる猟犬ライラプスと、
狙ったものを必ず射止める槍を贈りました。だがプロクリスはミノス王の妻
パシパエの嫉妬を恐れて王と別れてクレタ島を離れ、ケパロスと再会し、
和解のしるしにケパロスにライラプスと槍を渡しました。それからケパロスは
ライラプスと槍を持って、国中を荒らしている狐を退治に出かけました。
しかし狐のあまりのすばしこさにライラプスの足でもなかなか追いつくことが
できません。業を煮やしたケパロスが槍を投げつけようとしたとき、
この素晴らしい狐と犬が傷つくことを恐れた大神ゼウスが、
ライラプスを天に上げ大犬座にしたといわれています。







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