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アンドロメダ・カシオペヤ・ケフェウスの3つの星座にアンドロメダの夫ペルセウス座を
加えて「エチオピア王家の4星座」と呼ぶこともあります。神話ではこれらの星座は
エチオピアの王ケフェウス,王妃カシオペヤ,王女アンドロメダ,そしてポセイドンが
エチオピアに送り込んだ海の怪物(鯨座)とされています。

エチオピアの王ケフェウスには美しい妻のカシオペヤと、さらに美しい娘の
アンドロメダがいました。とくにカシオペヤは娘の美しさが誇らしく、
ことあるごとに自慢していました。しかしあるとき、ついにカシオペヤは
「アンドロメダの美しさは海神ネレウスの50人の娘達ですら及ぶまい」
と言いふらしてしまったのです。
これを耳にしたネレイデスは激しく怒り、海神ポセイドンに頼んでエチオピアに
洪水と大津波を起こしてもらいました。あわてたケフェウスは、神々の
怒りを鎮めるにはどうしたら良いか神託を求めました。そして返ってきた答えは、
アンドロメダを海の怪獣へ生贄に捧げよ。 と言うものでありました。可愛い娘を
生贄に差し出すことは、ケフェウスには何よりも辛いことでしたが、王として国を
守るためには仕方がなかったのです。アンドロメダは海岸の岩に鎖でつながれ、
怪獣に食われるのを待つばかりとなりました。

ちょうどその時、天馬ペガサス (ペガスス座) に乗った英雄ペルセウスが
エチオピア上空を通りかかりました。彼はセリポス島の王ポリデクテスの命令で、
視線を合わせただけで相手を石に変えてしまう化け物、メドゥーサを退治して
きたところでした。鎖につながれたアンドロメダ姫を見たペルセウスは、何としても
彼女を救いたいと思い、彼はケフェウスの宮殿に行き事情を聞くと、
「私が怪獣を倒しましょう。そのかわり姫を私に下さいませんか?」
と言いました。怪獣に食われるよりは、とケフェウスは喜んで承知しました。
ペルセウスはさっそく岩陰から飛び出すと、袋に隠し持っていたメドゥーサの首を
怪獣の鼻先へ突きつけました。すると、死してなお魔力を保つメドゥーサの首は
たちまち怪獣を石への塊へと変えてしまったのです。

その後ペルセウスの父ゼウスが海神ポセイドンの怒りを鎮めてくれました。
ペルセウスはアンドロメダ姫と結婚し、エチオピアの王となったといわれています。








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