この星座の神話はギリシア最大の英雄ヘラクレスのお話しです。
伝説を挙げれば数限りなく、また他の星座にもヘラクレスの冒険に登場 するものや、なんらかの形でヘラクレスとつながりをもつものが数多く存在 します。その中でも、もっとも有名なのは12の功業についての伝説です。 あるとき大神ゼウスはミュケーナイの王女アルクメネを見初め、彼女の夫 アンピトリュオンに姿を変えてアルクメネと交わりました。やがてアルクメネ にはゼウスの子英雄ヘルクレスが生まれたのです。ヘラクレスはごに子供 の頃から神性をもっており、ゼウスの浮気に立腹していた女神ヘーラが 揺りかごに送り込んだ2匹の毒蛇を、素手で絞め殺すほどでした。 生まれついての強さに加え、馬人ケイロンから武術を習ってギリシア一の 強い若者になりましたが、つねにヘーラの呪いに悩まされ、ある時とうとう 気が狂って妻を殺し、3人の子を火に投げ込んでしまったのです。 やがて正気にかえったヘラクレスは、その罪をつぐなうためアルゴス王 エウリステウスに仕えて、その命令でネメアの森の化け獅子退治や、 アミモーネのヒドラ退治、アルカディアの猪退治、ケリネイアの山に棲む鹿 の生け捕り、エーリスの王アウゲイアスの厩を1人で1日で掃除すること、 ヘスペリデスの黄金の林檎取り、ステンパロス湖の鳥、クレタ島の牡牛を 連れ帰ること、トラキア王の所有する牝馬を奪ってくること、アマゾンの 女王ヒッポリュテの帯を取ってくること、怪物ゲリュオンが持つ赤い牛を 奪ってくること、地獄の番犬ケルベロスを連れて帰ること。 これら12の功業すべてを成し遂げたヘラクレスは、その後も様々な伝説を 残し、最後はヘラクレスが殺した ケンタウロスのネッソス が、亡くなる前に ヘラクレスの妻に「浮気を防ぐ薬」として与えた毒が原因で死んで しまうのですが、その偉大なる功績をたたえて神々の一員に列せられ、 天上へと昇って星となりました。これがヘルクレス座となったと言われています。 +- Yumi's Room Top -+ What's new / Link / BBS / Diary / Profile + Main Contents + / Space / Night Sky / Christmas / Dream リンクとご利用について |