ギリシア神話 /
この星座の固有名のある星について
【学名】 Hercules 【略符】 Her
【英名】 the Kneeling Man
【日本名】 ヘルクレス
【面積】 1225.15平方度
【20時子午線通過】 8月5日 |
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ヘルクレス座は真夏に天頂付近に見える全天で5番目に大きな星座です。
星図では5角形と台形を組み合わせた胴体に、広げた両手と片肘をついた足で、片手に棍棒、
もう一方の手に2匹の蛇もしくは林檎の枝をもった姿として描かれます。
現在私達の太陽系は、毎秒19キロメートルという速さでヘルクレス座の左手首あたりにある
ο(オミクロン)星の方向に向かって進んでいます。
この星座の名前となったヘルクレス(Hercules)は、ギリシア神話の中で最も有名な英雄ヘラクレスのラテン語読みで、
ペルセウスのひ孫にあたり、大神ゼウスを父に、ペルセウスの孫アルクメネ王女を母として生れました。
この間の事情を知ったゼウスの正妻ヘーラによって呪われた運命を辿りますが、数々の偉業を成し遂げました。
最後には火の中に身を投じて焼け死んでしまいましたが、ゼウスはその死を惜しんで天の星座に加えたといいます。(ギリシア神話参照)
中国では昔、この星座のα(アルファ)星を天帝の玉座として「帝座」と呼んで崇めていました。
天文学者は毎夜この星を眺めて、流星やほうき星などがこの近くに現れるのを「客星(かくせい)帝座をおかす」といって、不吉の前兆と信じられていました。
中国の古い書簡には「流星が帝座にいたれば諸候の兵起こり、臣がむほんを起す」、
「ほうき星がおかせば人民が乱れ皇居がよそに移る」「火星がおかせば、反乱があって王は一年を出でずでして他へ移される」など、その他多くの記述が残されています。
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