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ギリシア神話 / この星座の固有名のある星について


しし座

【学名】 Leo 【略符】 Leo
【英名】 the Lion
【日本名】 しし(獅子)
【面積】 946.96平方度
【20時子午線通過】 4月25日

 しし座は春頃の夜空に見られる星座で、黄道12星座です。
獅子座の姿は百獣の王と言われるにふさわしく、天中に優雅に寝そべった獅子の姿で描かれます。 1等星レグルスをはじめ明るい星が数多くある星座で、獅子座のちょうど頭の部分の7つの星をつなぐと ?マークをさかさまにしたような形になるため、「獅子の大鎌」とも呼ばれます。
 また、この星座のβ(ベータ)星デネボラ、うしかい座のα(アルファ)星アルクトゥルス、おとめ座のα(アルファ)星スピカとを結んでできる三角形を
「春の大三角」 といいます。

 この獅子座のγ(ガンマ)星付近からは毎年11月中旬頃明るい流星が飛ぶのが見られます。 これが33年ごとに大流星雨を降らせる有名な「獅子座流星群」です。下の写真は2001年11月19日未明のしし座流星雨の写真です。写真下の方に「ししの大がま」が見えています。
獅子座流星雨
 この星座は、古代のバビロニアでは大きな犬の姿をみてウル・グルラ(大犬)と呼ばれ、古代後期のバビロニアではすでにウル・ア(しし)と呼ばれていました。 また、フェニキアやエジプトなどでもライオンの姿が描かれていて、ギリシアでは紀元前3〜4世紀のアトラス天文詩にもその記述があり、 ギリシア神話では、勇者ヘラクレスが成し遂げた偉業の1つ、ネメアの森に住む大獅子退治のライオンといわれています。
 中国では「ししの大がま」を北にのばして小さい星をいくつか加え、天へ昇る竜の姿として「軒轅(けんえん)」と呼びました。 軒轅とは、上古の天子黄帝の名前で、帝が竜に乗って天上したという伝説によるものだと伝えられています。

 また、この星座には、「NGC3190」を含む「しし座銀河群」や「M66銀河」など(下-写真参照)、多くの銀河が位置しています。


NGC3190
しし座銀河群 NGC3190/
NGC3187/NGC3190/NGC3185

しし座の頭の後あたりに位置する約一億光年の距離にある銀河群です。
M96

M96

しし座のお腹のあたりに位置するSb型の渦巻き銀河です。すぐ隣に位置するM95とは0.8度しか離れていないので、 望遠鏡では同視野に見ることができ、M65、M66などと共に「しし座銀河群」を形成しています。
M105(NGC3379)/NGC3384/NGC3389
M105(NGC3379)/
NGC3384/NGC3389

M105は、しし座のお腹のあたりにある楕円銀河で、距離はおよそ2150万光年。 しし座α(アルファ)星レグルスと、しし座θ(シータ)星との中間にある、 52番星(6等)と53番星(5等)に挟まれるあたりに位置しています。
M65
M65

この写真右隣の2つの銀河(M66/NGC3628)と同視野で見ることができ、この3つは、しし座銀河群の中の一つのグループです。 しし座θ(シータ)星とι(イオタ)星のちょうど中間、星座絵では獅子の後ろ足の付け根辺りに位置するSa型の渦巻き銀河です。
M66
M66

この写真両隣の2つの銀河(M65/NGC3628)と同視野で見ることができ、この3つは、しし座銀河群の中の一つのグループです。 しし座θ(シータ)星とι(イオタ)星のちょうど中間、星座絵では獅子の後ろ足の付け根辺りに位置するSb型の渦巻き銀河で、 濃密な塵のすじと恒星雲の固まりが点在する、分厚い腕が印象的です。


NGC3628
NGC3628

この写真左隣の2つの銀河(M65/M66)と同視野で見ることができ、この3つは、しし座銀河群の中の一つのグループです。 しし座θ(シータ)星とι(イオタ)星のちょうど中間、星座絵では獅子の後ろ足の付け根辺りに位置するSb型のエッジオン銀河です。
NGC2903
NGC2903

Sbc型の渦巻き銀河です。10cmで淡い光芒が確認でき、20cm以上では銀河の様子を見ることができるので、多少見応えがあります。

NGC3521
NGC3521

しし座の後ろ足のあたりに位置するSb型の渦巻き銀河です。




+- 写真は天体写真家北原勇次さん撮影 -+




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