その夜・・・町外れで不思議な出来事がおこりました・・・
そこでは羊飼い達がいつものように野宿して、
雇い主に託された羊の番をしていました。
野獣や盗賊の襲撃をいち早く感知するには、
夜どおし目覚めていなければなりません。
そのためか、羊飼い達は村社会から締め出されていたといいます。
それに彼らは・・・とても貧しい人々でした。
そんなある日、いつものように星空の下で荒れ地に腰を下ろし、
耳をそばだてていた彼らを、
突然天からの光が包みました。
主のみ使いが現れ、民全体に与えられる大きな喜びを告げたのです。
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。
この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に
寝ている乳飲み子を見つけるであろう。
これがあなたがたへのしるしである。
新約聖書ルカ2・11〜12より
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羊飼い達は信じました。家畜にあてられている洞窟の、
飼い葉桶に寝かされているみどりごが、
今日自分達の為にお生まれになったメシア、世を救うメシアであることを。
彼らはベツレヘムへ急ぎ、ついに、マリアとヨセフ、
そして飼い葉桶に眠る乳飲み子を探しあてました。
この光景を目の当たりにした羊飼い達は喜びに満たされ、
自分達が見たこと、み使いから聞いたことを人々に告げ知らせたのです。
み使いの光と共に現れた数えきれないほどの天使の歌声を・・
「いと高き天におられる神に栄光、
地には神の御心にかなう善意の人々に平和あれ」
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